アッツ島 / アリューシャン列島
アッツ島(左)はアリューシャン列島のニア諸島最西部にあるアメリカ領の島。熱田島(あつたとう)とも呼ばれた。現在は厳しい上陸規制があるため無人。(右はアラスカ・アメリカ大陸)
「突撃しまーす」起つなり雪に数珠散れり
雪原に虜囚拒絶の自爆音
ゲートルにつなぐ肉弾三百余
鮮血しぶきに怯む米軍
(写真は当時の朝日新聞特集号より )
アッツ島では昭和17年6月、日本軍2,650名が上陸(上の写真)、飛行場と陣地の建設を開始した。しかし米軍1万1000名は、昭和18年5月には野砲と空爆、戦艦からの銃砲爆撃で猛反撃、ついに29日、日本軍は戦闘に耐えられない重傷者が自決。生き残った傷だらけの兵300名は、体と体をゲートルで数珠つなぎにして、山崎保代司令官を陣頭に最後の突撃を行う。
この意表を突いた突撃によってアメリカ軍は混乱に陥り、日本軍は大沼谷地(Siddens Valley)を突き進み、次々とアメリカ軍陣地を突破。遂に第7師団本部付近にまで肉薄、雀ヶ丘(Engineer Hill)で猛反撃を受け全滅したといわれる。 ( 石田宇則)
(写真は当時の朝日・毎日新聞より )
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